日本中でもっとも医薬分業が進んでいる地域があるとしたら、東京を置いてほかにはないでしょう。医療機関の数も断トツで多いと考えられますし、病院にクリニック、施設内の診療所などを合わせると、かなりの数に上ると思われます。
今やすっかり医薬分業が定着し、医療機関で診察を受けたあと、処方箋を受け取って調剤薬局へ行くというのが当たり前になりました。そのため、医療機関のそばには必ず調剤薬局があり、院外処方をしているということがわかります。
薬剤師資格を持っている人にとって、根本的な業務ともいえる調剤に専念できる調剤薬局は、知識をいかんなく発揮できる職場となるでしょう。責任ある立場になれば年収もアップしますので、やりがいにもつながります。たくさんの募集情報の中から、自分が望む条件を限りなく選んでいけるのも、東京ならではだといえます。
東京には他の地域に比べて多くの調剤薬局があり、それぞれにかなりの違いがあると考えるべきです。調剤薬局では、調剤や薬の飲み方の指導を行うということは共通していても、薬局の規模やどんなお客さんが中心になるのか、健康食品やサプリメントに力を入れているのか、介護への協力や指導など、専門的な知識を必要とすることをやっているのか、などについてはさまざまですし、それによってどんな薬剤師が求められるかが変わってきます。
また、東京の調剤薬局の場合には、他の薬局が比較的近い場所にあり、競合する面もあるので、ただ調剤するというだけでなく、お客さんがまた来てくれるようにということを考えて、他とは違う個性的な店をめざす可能性があります。
そんな点もふまえた上で、求人が多いと言われる薬剤師としての自覚を持って、求人広告を読むことをお勧めします。